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KERA・MAP #003 「砂の上の植物群」 [演劇]

大阪万博の時代は、まだまだ輝かしい未来像で溢れていたようです。
21世紀なんて想像もできないくらい。

実際に21世紀になって数年経ちますが、
輝かしい未来像なんてなくなってきました。
むしろあの時代こそ輝やいてた、と過去を懐かしんでみたり、、、。

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なぜこんなことを書いているかといえば、
KERA・MAPの舞台「砂の上の植物群」を観てきたからです。

そう遠くない未来が舞台のこの劇の登場人物は、
戦地の海岸に墜落した飛行機から奇跡的に生き残った10人足らずの男女です。
更なる不幸な事件などが登場人物たちを襲う中で、
最後に生き残った主人公達は、
頭から地面に突き刺さったどうみても張りぼてのようなロケットと、
そのロケットに乗って未来からやってきたといい張る女の子に、
最後の希望を託してみます。

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高度成長時代を過ぎて、開発や進歩の意味も変わってきました。
時代の変化に対応できない相変わらずの開発主義も困り者ですが、
一方で、華々しい未来像もなくなってしまいました。

あまりの現実に
明るい未来なんてまるで張りぼてロケットのように信じられないものとなってしまいましたが、
ウソでもいいから明るい未来に少しでも希望を託せるということ、
結構大事かもしれません。

もちろん、ここでいう明るい未来とは、
開発主義的な未来像じゃなくて、
ひとりひとりの小さな幸せのことなんですが。

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KERA・MAP#003「砂の上の植物群」
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 舞台美術:小松信雄 映像:上田大樹
出演:常盤貴子、筒井道隆、西尾まり、猫背椿(大人計画)、池谷のぶえ、つぐみ、山本浩司、
赤堀雅秋(THE SHAMPOO HAT)、喜安浩平(ナイロン100℃)、温水洋一、渡辺いっけい

ナイロン100℃ http://www.sillywalk.com/nylon/


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