カルダー3代 フィラデルフィア B・フランクリン大通り [20世紀美術(海外)]
動く彫刻「モビール」の発明と制作で知られているアレクサンダー・カルダー(コールダー)
はフィラデルフィアに生まれました。
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-07-29-1(名古屋市にあるカルダー作品)
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フィラデルフィアの中心にある市庁舎とフィラデルフィア美術館を結ぶ
ベンジャミン・フランクリン大通りの中ほどに、
アレクサンダー・カルダーの作品が多数置かれた公園があります。
実はここにはカルダー美術館が建設される予定だった場所です。
カルダー美術館のコンペで優勝したのが安藤忠雄さんだったので、
ご存知の方もいるかもしれません。
その後、カルダー美術館の建設計画はいったん白紙に戻っているようなのですが、
公園内には緑の中にカルダーの作品が多数展示されていて、
カルダー作品を堪能できるとても素敵な公園です。
「DISCONTINUOUS」
「THE TALL ONE」
カルダー財団 http://www.calder.org/
Wikipedia アレクサンダー・カルダー http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%BC
Casa BRUTUS 2003年9月号で安藤忠雄さんがフィラデルフィアを訪ねています
幻のカルダー美術館の構想も紹介
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フィラデルフィアとカルダーの縁はこれだけではありません。
ベンジャミン・フランクリン大通りの基点の市庁舎の上には
ペンシルヴァニア(ペンの森)の名前の由来にもなっている
開拓者ウィリアム・ペンの彫像が立っています。
この彫像の製作者がカルダーの祖父アレクサンダー・M・カルダーです。
壁面を飾る多数の彫刻も祖父アレクサンダー・ミルン・カルダーの作品です。
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ベンジャミン・フランクリン大通りの中間点にあるローガンスクエアには
大きな噴水「スワン・メモリアル・ファウンテン」があります。
この噴水のブロンズ像の製作者はカルダーの父親アレクサンダー・スターリング・カルダーです。
市庁舎方向を望む
フィラデルフィア美術館方向を望む
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さらに、ベンジャミン・フランクリン大通りの終点の
フィラデルフィア美術館の南口より入場すると
その頭上には3代目アレクサンダー・カルダーの巨大なモービルが展示されています。
「GHOST」
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フィラデルフィアのベンジャミン・フランクリン大通りは
基点、中間、終点にカルダー3世代の芸術作品が順番に並ぶ通りでもあります。
カルダー3世代にに見守られていると思うと通りの見え方も変わってきます。
アメリカ・フィラデルフィアに [旅]
しばらくアメリカのフィラデルフィアに行ってきました。
観光目的ではなかったのですが、
時間がないなかいくつか巡ってきたところを以降の記事で紹介したいと思います。
フィラデルフィア美術館より市中心部を望む
パブリック・アートの多い街でした
新宿にもあるロバート・インディアナ「LOVE」が効果的に使われていて、
街の顔的存在になっていました
遠くに見えるギリシャ神殿風の建物はフィラデルフィア美術館