柳宗悦と我孫子の関係 [民藝]
ぼくの家から川を挟んで隣に千葉県我孫子市があります。
そんな我孫子市の手賀沼のほとりには、
むかし「白樺派」の人たちが住んでいました。
白樺派といえば志賀直哉や武者小路実篤が有名ですが、
民芸運動の創始者・柳宗悦もそんな一人です。
柳宗悦の同士バーナード・リーチも我孫子で窯を3年ほど窯を開いてました。
(昨年の日本民藝館の展覧会には「我孫子」という文字や
手賀沼の風景が染付けされた我孫子窯の皿がいくつか出展されていました。)
柳宗悦のお子さんで工業デザイナーの柳宗理さんも
7歳頃まで我孫子に住んでたんですが、その後は東京に移られ、
インタビューなどでもほとんど覚えてないとおっしゃてたような気がします。
柳宗悦親子の家やリーチの窯の跡地は現在別の個人のお宅になっているため
案内、見学等はなされていません。
ただ、
近くには「白樺文学館」があり、柳宗悦の書やリーチのやきものなどが展示されています。
また、手賀沼のほとりにはバーナード・リーチの碑があります。
我孫子市のお隣の柏市には
同じく民芸運動の同士・芹沢銈介の作品で有名な「砂川美術工芸館」がありますので、
まとめて訊ねてみるというのはいかがでしょうか?
白樺文学館 http://www.shirakaba.ne.jp/
砂川美術工芸館
http://www.city.kashiwa.chiba.jp/osusume/sunakawa/idx_sunakawa.htm
大変見にくいのですが一応バーナード・リーチの碑です。
リーチ・マークが彫られています。(ピルグリムでしょうか?)
関連記事 : http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-01-10-2
柳宗理のオブジェ [デザイン]
柳宗悦といえば民芸運動の創始者にして、
日本民藝館の初代館長でもあります。
そんな日本民藝館の現在の館長は、、、
工業デザイナーでバタフライ・スツール等で有名な柳宗理さんです。
柳宗悦のお子さんにあたります。
そんな柳宗理さんの作品が日本民藝館でもみれます。
日本民藝館の向かいに建つ長屋門の脇にひっそりと置かれたオブジェ。
これが柳宗理デザインの日本民藝館50周年記念「不二の碑」です。
日本民藝館 http://www.mingeikan.or.jp/
柳宗理デザイン http://www.japon.net/yanagi/
日本民藝館にお立ち寄りの際は
関連記事 : http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-01-23
リーチ三代 ジョン・リーチ [民藝]
昨年末、バーナード・リーチとデイヴィッド・リーチの展覧会をみて
バーナード・リーチのお子さんも陶芸家とはじめて知りました。
じつは、デイヴィッド・リーチのお子さんも陶芸家なんですよ。
展覧会の会場の日本民藝館の売店にて、
ジョン・リーチ窯の陶器を見つけて、その事実を知りました。
リーチ三代。何代まで続くのでしょうか?
ジョン・リーチのHPを発見!
John Leach Pottery http://www.johnleachpottery.com/default.htm
やきものネット http://www.yakimono.net/index.html
- ジョン・リーチ http://www.yakimono.net/monthly/britain/britain08.html
リーチ三代の窯の写真があります。
ギャラリー・セントアイヴス http://www.gallery-st-ives.co.jp/Top.htm
マグカップを購入しました。形がいいです。
その後、やきものネットの記事で
ジョン・リーチの作品というよりジョン・リーチ窯の作品ということを知りました。
関連記事 : http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-01-23-1
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-01-23
デイヴィッド・リーチのやきもの [民藝]
日本民藝館で「バーナード・リーチと浜田庄司」展を見たときのこと、
「デイヴィッド・リーチのやきもの」展も同時開催されていました。
デイヴィッド・リーチはバーナード・リーチのお子さんです。(1911年生まれなので現在94歳?)
バーナード・リーチが島根や小鹿田で作ったやきものに似ている気がしました。
シンプルなのに深さを感じさせる、そんなやきものです。
こういうやきものを見ていると静かな感動がこみあげてくるのはぼくだけでしょうか?
月間やきものネットに記事があります。ナイス・チャップ!
やきものネット http://www.yakimono.net/index.html
- デイヴィッド・リーチ http://www.yakimono.net/monthly/britain/britain07.html
関連記事 : http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-01-23
日本民藝館にて -「バーナード・リーチと浜田庄司」展 [民藝]
昨年末のことになりますが、
「バーナード・リーチと浜田庄司」展を観に
東京駒場の日本民藝館に行ってきました。
民芸運動の本場・日本民藝館は
柳宗悦の民芸運動の同士2人の作品をみるには
一番ふさわしい場所だと思います。
これは(おととしだったかな?)棟方志功展の時も感じたこと。
無造作に置かれた大甕、李朝家具、手書きの作品名札、、、
無機質な感じのする美術館とは一線を画してますが、
けっしてじゃまをしていない統一感がみごとです。
日本民藝館のHPのヴァーチャル・ツアーにて雰囲気を体験できます。
(結構すぐれものですよ)
日本民藝館 http://www.mingeikan.or.jp/
- 浜田庄司 http://www.mingeikan.or.jp/Pages/hamada.html
- バーナード・リーチ http://www.mingeikan.or.jp/Pages/leach.html
-ヴァーチャルツアー http://www.mingeikan.or.jp/Pages/v-jfcm.html
リーチ陶房 http://www.leachpottery.com/
関連記事 : http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-01-23-3
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-01-23-4
「河野鷹思のグラフィックデザイン」展 [デザイン]
東京国立近代美術館にて
「河野鷹思のグラフィックデザイン」展が開催されています。
戦後日本のグラフィック・デザインは
東京オリンピックのデザインでも証明されたように
相当高かったようです。
河野鷹思もそんな戦後グラフィック・デザインを代表するデザイナーです。
今はなき第一勧業銀行のハートマークもデザインされていたんですね。
東京国立近代美術館 http://www.momat.go.jp/
「富本憲吉の日常のうつわ」展 [巨匠・人間国宝]
東京国立近代美術館の工芸館に行ってきました。
「人間国宝の日常のうつわ-もう一つの富本憲吉」展 を見るためです。
富本憲吉といえばあまりにも有名な人間国宝にもなった陶芸家です。
そんな個人として十分名声をえている作家が、
量産を目的に日常のうつわづくりに取り組んだ作品を展示する、
そんなちょっとおもしろい展覧会です。
これまで白磁や染付けの大きな作品しか見たことがなかったので、
個人的には人間国宝・富本憲吉の意外な一面を見れ楽しめました。
3000枚の皿に絵付けする富本憲吉なんて...想像できませんでした。
東京国立近代美術館工芸館 http://www.momat.go.jp/CG/cg.html
関連記事 : http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-02-09-1
茨城の干しいも [茨城]
冬になったら食べるもの。
「干しいも」の季節です。
干しいも数あれど、茨城の干しいもはなんだか違います。
スーパー等でよく見かけるものとはほぼ別物といっていいできです。
最大の違いは、干しいもなのになぜか「みずみずしさ」を感じます。
それゆえやわらかく、また味も口になじみます。
さらに、茨城では「丸干しいも」というものがあります。
その名のとおり丸ごと干した干しいもです。
やわらかさ、味、みずみずしさどれをとっても「干しいも」界の王様といってよいでしょう。
この茨城の丸干しいもはちょっと衝撃です。
茨城の丸干しいも
グランマ・モーゼスのカード -「グランマ・モーゼス展」 [海外美術]
渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムにて「グランマ・モーゼス展」を観て来ました。
70歳から絵を描き始めたモーゼスおばあさんの絵の展覧会です。
素朴でやさしさにあふれた作品は主にほのぼのとした田舎の情景を描いています。
細部まで細かく描かれた人々や自然の風景を見ていると、
一つ一つの絵から物語が浮かび上がってくるようです。
70歳から描き始めたおばあさんの最後の作品は101歳のとき!
101歳でこんなにしっかり絵が描けるというのも驚きのひとつです。
まだまだ、がんばらねば。
人気のポストカードもいっぱい売っていました!
Bunkamura http://www.bunkamura.co.jp/indexj.html
ポストカードは世界中で大人気
加藤卓男さんと幸兵衛窯 [巨匠・人間国宝]
人間国宝の加藤卓男さんが亡くなられたのをニュースで知りました。
加藤卓男さんといえばラスター彩や三彩の再現が有名です。
特にラスター彩は世界でただ一人再現に成功したということもあり有名です。
異国の香りを感じる作品は独特の気品を感じます。
加藤卓男さんは美濃焼窯元の幸兵衛窯6代目として生まれましたが、
6代目幸兵衛を名乗らず、加藤卓男として自由な作陶を続けました。
そんな自由な作陶の結果が失われた技術の再現という偉業につながったのでしょうか?
幸兵衛窯には1度だけ行ったことがあります。
美濃焼らしく織部から卓男さんらしくペルシア風までヴァラエティーに富んでましたが、
どのうつわも品があるように感じました。
ぼくは下の写真のようなお椀を購入しました。
ご冥福をお祈りします。
日本工芸会HP http://www.nihon-kogeikai.com/index.html
- 加藤卓男さんの主要作品
http://www.nihon-kogeikai.com/KOKUHO/KATO-TAKUO/KATO-TAKUO.html
幸兵衛窯 http://www.koubei-gama.co.jp/
幸兵衛窯で購入したお椀