萩の七化 その2 萩ガラス [手仕事]
萩のやきもの萩焼は、「萩の七化」と呼ばれ、
使っているうちに、ひび(貫入)が目立ってきたり、色や光沢が変化します。
古来から、こんな萩焼の育っていく様子が楽しまれてきました。
萩では江戸時代、萩ガラスも製造されていました。
維新後姿を消しましたが、
現在は萩ガラス工房によって復活しています。
現在の萩ガラスは「内ひび貫入」と呼ばれるひび模様のガラスが特徴。
この「内ひび貫入」とは、
硬質ガラスの中に熱膨張係数の大きな異質のガラスを挟み込み、
人工的に「内ひび」の状態を作り上げたものです。
しかも、このひび使っているうちに徐々に進行します。
(こんなところにも「萩の七化」が!)
萩焼同様、萩ガラスも育っていく様子が楽しめます。
以前書いた「萩の七化」 http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-04-28
萩ガラス工房 http://www.hagi-glass.jp/
http://www.hagi-glass.jp/page06.html (内ひび貫入について)
この「内ひび貫入」、国内では萩ガラス工房のみだそうです。
(外ひびガラスはあるようですが、挟み込んでるのが特徴)
「なぜ、これがアートなの?」 [現代美術]
”現代アート”って分かりにくいですよね。
ダヴィンチの絵に多くの謎が含まれてるんだったら、
現代アートはもっと謎だらけ。
まさに、「なぜ、これがアートなの?」です。
でも、逆に自分にとってのアートってなんだろう?
アートと認めてるものは例えばどの作品なの?
どこまでがアートで、どこからがアートじゃないの?
ん~。アートって何?
そもそも。アートなんて定義できないもの。
というか、時代や人なんかによって変わるものみたい。
どうすればいいの?
そんな、現代アートとの付き合い方を示唆してくれる本です。
著者は元MoMAで美術教育を担当されていた方。
押し付けではなくて、こうしてみたらという姿勢に好感が持てます。
この本読むと、アートと対面したくなります。
この本を片手に現代アート鑑賞に訪れてみては?
川村記念美術館、水戸芸術館、豊田市美術館は、
この本に基づき「なぜ、これがアートなの?」展を開きました。
川村記念美術館、水戸芸術館ともに大好きな現代アートの美術館です。
(豊田市美術館にはまだ行ったことがないのです、、、行ってみたい)
川村記念美術館 http://www.dic.co.jp/museum/index.html
水戸芸術館 http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html
http://www.soum.co.jp/mito/art/nazekorej.html
豊田市美術館 http://www.museum.toyota.aichi.jp/
「ハンス・アルプ展」 [20世紀美術(海外)]
有機的かつプリミティブなフォルムの作品が魅力のハンス・アルプ。
作品や言葉に触れて、
ハンス・アルプは
自然や動物と人間の間に対称的な関係を見出した人なんだな思いました。
どちらかが偉いとかじゃなくて、、、同等な関係。
アルプがよく題材にしたおとぎ話の世界も
自然や動物と人間の間に対称的な関係が見出せますね。
(日本人なら宮沢賢治の世界に似てる)
アルプはさらに
”もの”との関係も対称的に捉えていたようで、
ものの人間化、人間のもの化を試みた作品があります。
写真の図録表紙の作品は「へそのある瓶」です。
この図録なんだかいいです。
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ハンス・アルプ展 @川村記念美術館(千葉県佐倉市)
2005 4/5-6/26
川村記念美術館 http://www.dic.co.jp/museum/index.html
この後、愛知県岡崎市、群馬県館林市に巡回
この前は神奈川県立近代美術館・葉山館で開催されてましたが、遠くて、、、
川村記念美術館に来てくれてよかったです。
(首都圏の方は、まだ群馬県館林に行くという手もあります)